研究者業績

牧野 元紀

マキノ モトノリ  (Motonori MAKINO)

基本情報

所属
学習院女子大学 国際文化交流学部 日本文化学科 教授
学位
博士(2009年4月 東京大学大学院)
修士(1999年3月 東京大学大学院)
学士(1997年3月 学習院大学)

連絡先
motonori.makinogakushuin.ac.jp
J-GLOBAL ID
201701004514328397
researchmap会員ID
B000277221

論文

 18

MISC

 38

主要な書籍等出版物

 11
  • 斯波義信, 平野健一郎, 羽田正, 嘉藤慎作, 太田淳, 弘末雅士, 中島楽章, パオラ・カランカ, 深瀬公一郎, 豊岡康史, 村上衛 (担当:編者(編著者), 範囲:序論「アラビア海から東シナ海までの船旅」)
    勉誠社 2024年9月 (ISBN: 9784585320562)
  • 生田美智子, 牧野元紀, 大島幹雄, 畔柳千明, 篠木由喜, 岡崎礼奈, 兎内勇津流, 清水保彦, 麻田雅文, 谷本晃久, 保谷徹, エドワルド・バールィシェフ, 新井正紀, 下斗米伸夫, 平野健一郎 (担当:編者(編著者), 範囲:「本書刊行のねらい」(1~37頁)、コラム「日露歴史さんぽ①イルクーツク」(82~90頁)、「『魯西亞國漂舶聞書』の挿絵について―東洋文庫蔵と横浜市立大学図書館蔵の比較考察」(91~133頁)、コラム「日露歴史さんぽ②厚岸と根室」(134~140頁)、コラム「日露歴史さんぽ④函館と淡路」(195~198頁)、コラム「日露歴史さんぽ⑥ハバロフスクとシカチ・アリャン」(251~259頁)、コラム「日露歴史さんぽ⑨長崎・鹿児島・大津―ニコライ皇太子の足跡」(390~399頁))
    勉誠出版 2020年8月 (ISBN: 9784585222866)
    かつてヨーロッパからアジアにまたがる広大な領域を支配した強大にして華麗なるロマノフ王朝。300年にわたるその栄枯盛衰の歩みを紐解くと、そこには日本との重厚な交流の歴史があった。江戸時代以来、日露戦争を経て、ロシア革命前夜まで続いた日露関係の展開を、アジア関連資料の宝庫『東洋文庫』の珠玉の名品とともに探る。
  • 東洋文庫 (担当:監修, 範囲:序論 アラビア海から東シナ海までの船旅)
    勉誠出版 2015年5月1日 (ISBN: 4585220984)
  • 財団法人東洋文庫研究員, 学芸員, 牧野元紀, 斯波義信 (担当:編者(編著者))
    財団法人東洋文庫 2010年8月24日 (ISBN: 480970260X)

講演・口頭発表等

 44
  • 牧野元紀
    上智大学史学会・院生会合同月例会 2023年6月17日  招待有り
  • 牧野元紀
    昭和女子大学国際文化研究所 グローバルプロジェクト:中国をめぐる国際関係と対中国観の変遷 第2回シンポジウム「近代以降の周辺諸国の対中国観」 2023年6月3日  招待有り
  • 野口朋隆, 牧野元紀
    公開シンポジウム「アーカイブズ専門職問題の新潮流(第27回 史料保存利用問題シンポジウム)」 2022年6月25日  招待有り
  • 「知の大冒険 -東洋文庫 名品の煌めき-」展記念講演会 2022年5月29日 東北歴史博物館  招待有り
    幕末明治期の東北地方におけるパリ外国宣教会によるカトリック再布教についてフランスおよび東アジア・東南アジアの同時代の状況とあわせて詳細に論じた。
  • 2022 AAS Annual Conference: Honolulu, Hawaii & Online 2022年3月25日 the Association for Asian Studies  招待有り
  • 長崎大学多文化社会学研究科博士後期課程発足記念講演会―アジア人文社会科学の新地平― 2021年3月3日 長崎大学多文化社会学研究科  招待有り
  • 昭和女子大学文化史学会 第37回大会 2020年12月19日 昭和女子大学文化史学会
    マルケサス諸島は今日のフランス領ポリネシアのなかで主島のタヒチ島から遠く隔たる島々で、最果ての地のイメージ持たれる。手垢のつかない自然と先住民の素朴な暮らしを追求した画家ゴーギャンの終焉の地でもある。 では、歴史的観点に照らしてマルケサス諸島をみた場合、これほどまでに外界から隔絶されてきたのかといえば、答えは否である。マルケサスに対して外の人間が抱くこうしたイメージは近代以降に形成されたものである。 先史以来ここはポリネシアの海上交通の要であった。無数の「異人」たちが到来し、異文化が出会い混じり合う舞台となった。マルケサス諸島は近代に入ってフランス本国の植民地政策がタヒチ島へ集中するまでは、辺境どころかポリネシア文化の原郷として確たる地位を占めていたのである。されてきたのかといえば、答えは否である。マルケサス諸島の孤絶化と周縁化は西洋諸国、とりわけフランスとの関係が強まることによって生じた近現代史上の事象なのである。このことを文献史学・考古学・人類学の各分野における先行研究の成果に依拠しつつ明示した。
  • シンポジウム「近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧」 2019年6月22日 キリシタン科研(科学研究費助成事業基盤研究B「近世日本のキリシタンと異文化交流」)  招待有り
  • 千石図書館文化講座 2018年7月 文京区立千石図書館  招待有り
    長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に決定したことを受け、これと関連する東洋文庫所蔵のキリスト教関連貴重資料を紹介した。
  • メコン地域研究会 2018年6月 メコン地域研究会  招待有り
    外務省関係者・OB等で組織される「メコン地域研究会」について、ベトナムのキリスト教に関する講演を行った。
  • 日仏東洋学会ミニシンポジウム「クローデルと極東」 2018年6月 日仏東洋学会・京都大学人文科学研究所  招待有り
    Michel Wassermanミッシェル・ワッセルマン氏の「ポール・クローデルとインドシナ」の講演に対するコメンテータとして登壇。ベトナムのキリスト教史についての紹介とワッセルマン氏ほかフロアとの質疑応答を行った。
  • 成蹊大学文学部特別授業 2018年5月 成蹊大学文学部  招待有り
    成蹊大学において東洋文庫の紹介およびハワイを中心とした太平洋の通史を講義した。
  • ハワイ州観光局公式アロハプログラム 2018年5月 ハワイ州観光局  招待有り
    東洋文庫ミュージアムで開催した「ハワイと南の島々展」に関連し、ハワイを中心とした太平洋の歴史研究に関する東洋文庫所蔵の貴重資料を紹介した。
  • 文京生涯カレッジ 2018年4月 文京学院大学・文京学院短期大学生涯学習センター  招待有り
    ハワイを中心とする太平洋の島々の歴史について古代から近現代までを主に文献史料に依拠して一般向けに講演
  • 日仏東洋学会・日仏会館フランス事務所主催シンポジウム「近代初期東アジアにおける『宗教』概念の導入とそのインパクト」 2017年3月 日仏東洋学会・日仏会館フランス事務所  招待有り
    日仏東洋学会・日仏会館フランス事務所主催シンポジウム「近代初期東アジアにおける『宗教』概念の導入とそのインパクト」のパネラーの一人として、近代ベトナムにおいてカトリック儒家として知られるグエン・チュオン・トーの事績について発表した。
  • Christian Missionaries and East Asia in the Early Modern Period 2015年3月 Waseda University  招待有り
    Christianity was introduced into Northern Vietnam in the first half of the sixteenth century by mendicant orders, including the Franciscans, Dominicans and Augustinians. Jesuits took the lead in missionary work in Vietnam from the beginning of the seventeenth century after expulsion from Japan, where the Christian faith and missionary works were prohibited by the Tokugawa government. in 1611 Tonkin (Northern Vietnam), Cochinchina (Southern Vietnam), Laos and Cambodia were incorporated into the Jesuit administration of Japan, and since then for the Jesuits, Vietnam became "another Japan" as one of its most important districts in East Asia.
  • 東洋文庫アジア資料学研究シリーズ2014年度西洋古典籍書誌講習会「西洋書籍と東洋研究Ⅱ」 2014年9月21日 公益財団法人東洋文庫  招待有り
    バージニア大学貴重書学校での西洋古典籍書誌記述原理講座の修了成果報告を兼ねて、東洋文庫のキリスト教関連の洋古書資料の特徴について研究報告を行った。
  • 学習院女子大学比較文化演習特別授業 2014年7月 学習院女子大学  招待有り
    学習院女子大学招聘講演。東洋文庫の歴史、研究活動、ミュージアムでの普及活動等を受講生に紹介した。
  • Yale University Council on Southeast Asia Studies 2014年4月 Yale University  招待有り
    During the 1830's severe restrictions against Christianity were carried out by Minh Mang's central government. These restrictions led to the destruction of theChristian community in Nam Dinh, the Red River Delta. However, Christianity managed to survive in Nghe An, because of the good relationships the missionaries had, with local officials, and because of the officials' desire to preserve a peaceful status quo.
  • Harvard-Yenching Visiting Scholar's Talk 2014年 Harvard-Yenching Institute  招待有り
    The lecture offers an insight into sociopolitical relations between the Christian community and the local bureaucracy of North Vietnam under the reign of Minh Mang (1820-1841) of the Nguyen dynasty.
  • 学習院大学史料館講座「東洋学の歩いた道」シンポジウム 2013年10月 学習院大学史料館  招待有り
    学習院大学史料館、永青文庫美術館と共同開催した「東洋学の歩いた道」の企画展関連シンポジウムにて登壇し、単独講演とパネルディスカッションに出席した。東洋文庫と二館とのつながりについて主に論じた。
  • 天草キリシタン館歴史文化講座 2013年8月 天草市立天草キリシタン館  招待有り
    東洋文庫が所蔵するキリシタン版(天草本)で国指定重要文化財『ドチリーナ・キリシタン』についての一般向け講演会。キリシタン迫害の時代の天草とベトナムとのつながり、太平洋戦争後の大南公司をつうじての両者のつながりを紹介した。
  • 千石図書館文化講座 2013年7月 文京区立千石図書館  招待有り
    東京都文京区の区立図書館より一般の区民向けに日本を含めた東アジアにおけるキリスト教の歴史について概説した。
  • れきぶん長崎学講座 2013年5月 長崎歴史文化博物館  招待有り
    長崎歴史文化博物館での招聘講演。日本ではあまり知られていないベトナムのキリスト教史について講演した。パリ外国宣教会の布教活動をつうじて長崎とも縁が深いことを紹介した。
  • 文京生涯カレッジ 2013年4月 文京学院大学・文京学院短期大学生涯学習センター  招待有り
    文京学院大学の市民講座「文京生涯カレッジ」での招聘講演。東洋文庫の諸活動、ミュージアムの展示物について講演・案内をした。
  • 牧野元紀
    学習院大学大学院人文科学研究科・史学専攻・若手研究者応援企画 2012年11月17日  招待有り
  • 日本展示学会2012年度「博物館展示論」対策講座 2012年9月 日本展示学会  招待有り
    日本展示学会において東洋文庫ミュージアムにおける展示の方法論を講義した。
  • 明治大学リバティアカデミー 2012年8月 明治大学  招待有り
    明治大学の市民講座「リバティアカデミー」からの招聘講演。東洋文庫ミュージアムの活動、展示の見どころなどを一般向けに論じた。
  • 東京史遊会第160回講演 2012年6月 東京史遊会  招待有り
    粕谷一希氏主宰の読書人・財界関係者の勉強会での講演。東洋文庫の歴史と今日の活動を紹介した。
  • “三菱が夢見た美術館”展 特別講演会 2010年9月 三菱一号館美術館  招待有り
    三菱第3代社長にして、東洋文庫創設者の岩崎久彌の事績について紹介した。三菱一号館美術館で開催中の「三菱が夢見た美術館展」の関連イベントで、同館からの招聘講演。
  • 帝国史研究会第3回例会 2010年4月 帝国史研究会  招待有り
    ベトナム史研究者の立場から、フランス史研究者においてパリ外国宣教会のパリでの設立過程について研究している方々と議論・意見交換を行った。
  • 日仏東洋学会2010年度総会 2010年3月 日仏東洋学会
    パリ外国宣教会がイエズス会の布教戦略(適応主義)をベトナム布教に取り入れ、信者数の拡大に成功したことをパリ外国宣教会資料・現地ベトナムの漢文資料双方が示した。
  • 5th Vietnamese & Japanese Students' Scientific Exchange Conference 2009年10月 Vietnamese & Japanese Students' Scientific Exchange Conference  招待有り
    日本国内居住のベトナム人若手研究者・大学院生を対象とした学術会議にて発表。一般にはベトナムでも知られていない19世紀以前のベトナムカトリックコミュニティの全貌を宣教師書簡から明らかにした。
  • 上智大学キリスト教文化研究所第37回連続講演会「東アジアのキリスト教」 2009年6月 上智大学キリスト教文化研究所  招待有り
    日本ではあまり知られていないベトナムのカトリックの歴史について一般向けにわかりやすく概説した。上智大学キリスト教文化研究所からの招聘講演。
  • 跡見学園女子大学「総合科目:世界遺産ホイアン、17世紀の日本とベトナムの交流を中心に」招聘講演 2008年7月 跡見学園女子大学  招待有り
    かつてベトナムで繁栄を極めた港町ホイアンにおける日本人居留者の暮らし、キリスト教を通じてのベトナムと日本との知られざるつながりについての講演。
  • 2008年度学習院大学東洋文化研究所プロジェクト研究年次報告会 2008年5月 学習院大学東洋文化研究所
    学習院大学東洋文化研究所客員研究員としての研究成果報告。19世紀ベトナムにおける最大のキリスト教コミュニティであった西トンキン代牧区が阮朝第3代皇帝の紹治帝期に南北に分立し、ゲアン地域を含む「南トンキン代牧区」が独立し、その後の教会側の勢力維持・拡大に大きな意味を持ったことを明らかにした。
  • 日本アーカイブズ学会2008年度大会 2008年4月 日本アーカイブズ学会
    勤務先の国立公文書館アジア歴史資料センターにおけるデータベースの構築作業についてアーカイブズ学の見地から検証を行い、今後の日本のデジタル・アーカイブについての見通しを論じた。
  • 京都大学東南アジア研究所「次世代の地域研究」研究会 ・東南アジア学会関西地区例会共催 2007年7月 京都大学東南アジア研究所 ・東南アジア学会  招待有り
    19世紀前半の阮朝ベトナムにおいてキリスト教弾圧が最も激化した第二代皇帝、明命帝の治世下で、ベトナム北部の最大のキリスト教コミュニティであったナムディンとゲアンの二つの地方の被害が全く異なる状況にあったことを教会史料、阮朝側史料双方から明らかにした。
  • 上智大学ザビエル生誕500年記念行事・ザビエル国際学術フォーラム(日本学術振興会科研費助成による学術会議)、〈総合テーマ〉「16-18世紀イエズス会現地報告文書にみる『普遍主義』と『地域特性』競合の国際比較」第二部 2006年12月 上智大学  招待有り
    17世紀から18世紀の北部ベトナムにおいてキリスト教宣教に用いられた言語についての発表を行った。イエズス会同様、パリ外国宣教会の布教地域でも、クオックグーの普及は進まず、ラテン語、他欧州言語の学習も困難を極めたことを明らかとした。19世紀中葉にいたるまで、布教に用いられた中心的な書記言語は漢字・チュノムのいずれかであった。
  • キリスト教史学会第57回大会 2006年9月 キリスト教史学会
    19世紀のパリ外国宣教会の海外宣教事業について、当時のフランスにおける宗教環境から分析した。大革命以降の反教権主義運動に対する教会側の巻き返しとして、リヨンで創設された海外宣教の支援団体、「信仰普及協会」の社会的・経済的活動と宣教会との関係を明らかにした。また、イエズス会に代わって極東宣教を主導したパリ外国宣教会の宣教師においても、17 世紀の日本宣教挫折の記憶は深く刻まれていた。近い将来に再開が見込まれる日本宣教を占う上で、ベトナム宣教の成功は重要な意味をもっていた。
  • 中国女性史研究会第11回総会 2006年1月 中国女性史研究会
    キリスト教弾圧下トンキンの女性信者たちの暴動への参加は、教区を管轄したパリ外国宣教会のフランス人宣教師によって「好意的」に記録された。彼ら宣教師の心性には同時代のフランス革命下の農村部で反教権主義に対して抵抗を続け、教区司祭の保護につとめた女性信者たちのイメージがあった。また、宣教地における布教活動の進展を書簡で報告することによって、革命政府から圧迫を受ける故国の信者たちの信仰心を鼓舞し、海外宣教へのさらなる理解と支援を得る目的があった。
  • 東南アジア史学会大会第64回研究大会 2000年12月 東南アジア史学会
    19世紀前半の阮朝ベトナムではパリ外国宣教会を中心とするキリスト教勢力が全国的な広がりをもつ強固な組織体系(独自の位階制度,内外のネットワークなど)を築きあげ,信者数も増大の一途を辿っていた。この点に関して、創建当初の体制基盤の固まらない阮朝側の官人は文集や上奏文において批判を行っている。国家の主権を侵害するものとして,中央の阮朝指導層においてはキリスト教への弾圧はつとに政治的正統性を得ていた。
  • 東南アジア史学会関東地区例会 2000年5月 東南アジア史学会
    阮朝(嘉隆・明命期)のキリスト教弾圧の概容に関して研究報告を行った。阮朝が北部での支持基盤を固めるため、儒教モデルによる中央集権化を進めることで、擬似国家的なキリスト教会との対立は不可避となった。圧迫の結果、キリスト教勢力は反阮朝勢力と結合した。嘉隆・明命期の弾圧は体制選択という政治的判断に由来し、思想的側面ではキリスト教勢力の取りこみの努力もみられた。阮朝体制内にキリスト教徒が存在し、職務不履行が見られ、地方官人にとって弾圧は新たな経済手段を提供した。
  • ベトナム社会文化研究会 1999年12月 ベトナム社会文化研究会
    19世紀前半グエン朝におけるキリスト教について漢文資料の言及について紹介を行った。

担当経験のある科目(授業)

 31

共同研究・競争的資金等の研究課題

 10

学術貢献活動

 28

社会貢献活動

 40

メディア報道

 10